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ヒグマについて

higuma

食肉目クマ科ヒグマ属エゾヒグマ
(Ursus arctos yesoensis) 

日本では北海道にのみ生息。比較的冷涼な気候を好む
体色は黒または赤褐色(部分的に灰色・黄土色が混じる) 
雑食性であるが、肉食の傾向が強い。頭胴長200cm。体重300kg程度

 

 

体 形

 

◇ 身体も四肢も造りが太く、一見鈍重そうに見えるが臨機の動作は非常に機敏である。

◇ 筋肉も強大で、その気になれば一撃で牛馬の横腹の皮を引き剥がすことも出来、倒した牛馬の生体を引きずる怪力もある。

 

 

視 覚

 

◇ 昼夜を問わず行動できる視力をもち、目は決して悪くはない。ただ、あまり遠距離の物はよく見えないらしい。

 

 

聴 覚

 

◇ 聴力に優れ、音に対しては敏感である。

◇ 水の滴るような足跡があっても姿が見えないのは、ヒグマがいち早く人間を察知して逃げたもので、聴力に敏感さと警戒心の結果である。

 

 

臭 覚

 

◇ 獣は臭覚の生き物と俗称されるだけあってヒグマも敏感で、埋めた残飯などもすぐに見つけだす。

◇ 土中深く埋めた牛馬の死体を探り当て、これを掘り出して食べることでも分かる。

 

 

環 境

 

◇ ヒグマは孤独性の強い動物で、特に人間に強い警戒心を持ち、人を避けて生活している。従って、ヒグマの好む場所とは、人と遭遇しがたい所で、採餌・休憩が出来冬ごもり穴も確保できる地域である。

◇ 北海道では、山地・丘陵の森林地帯や、その間の天然草本類の発達地などである。この中には沢地・沼湿地・森林限界上部の山岳地も含まれる。

 

 

行 動

 

◇ 冬ごもりを除く時期の一日の行動は、採餌・移動徘徊・休息などで、育児中の母親はこれに子育てが、発情期には発情行動が加わる。このような行動を昼夜の区別なく行っており決して夜行性ではない。

◇ また、人を警戒し、同じ種族に対しても孤独性の強い動物であり、人や他の個体と遭遇する頻度の高い地域に生息している個体は、その時間帯や場所を避けて行動する習性がある。

◇ 気象条件が悪いときは活動をやめて、安心できる環境に潜み休息することが多い。  

 

 

ヒグマに襲われないための注意事項

ヒグマは猛獣です。時として凶暴性を発揮し危険な状態になることもあります。
「ヒグマに近づかない」「ヒグマを近づけない」よう十分注意を払いましょう。

 

 

ヒグマに近づかないために

 

登山中の人間とヒグマの出会いは通常、注意深いヒグマの方が先に人間に気がつきます。藪の中に隠れて人間が通りすぎるのを待ち、むやみに姿を見せることはありませんが、降雨で見通しの利かないときや風が強くて音が聞こえにくいときなど、両者共に気づかずに突然出会うときがもっとも危険です。

しかし、人間側の注意により避けることは可能です。ヒグマとの出会いを避けるために、登山に際しては次のことを守りましょう。

 

1. 入山前に監視員などからヒグマ情報を聞き、その指示に素直に従うこと。
2. ヒグマ対策には、絶対これで大丈夫というものはありません。事前の情報や登山中の周囲の気配など、危険と思ったら登山を中止する勇気が大切です。
3. 単独行動は危険です。集団で行動し、出来るだけ接近して歩くこと。
4. ヒグマとの突然の出会いを避けるため、必ず鈴などの音の出る物を付けて歩くこと。
5. 爆竹や花火は決して使用してはいけません。必要以上にヒグマを驚かせ、突発的な行動を促すことになり、非常に危険です。
6. 早朝・夕暮れ・夜などはヒグマが活発に活動するので、その時間帯の行動は避けること。
7. 残飯などを絶対に捨ててはいけません。ヒグマが人間慣れして、人間の持っている食料を襲う原因になります。必ず持ち帰りましょう。 
8. 酒を飲んで入山してはいけません。また、山の中でのジンギスカン鍋などは、臭いでヒグマを呼び寄せることになるので決してしないこと。
9. 犬などをつれて入山してはいけません。

 

 

 

ヒグマに出会ったら

 

もしもヒグマに出会ったら、冷静沈着な対応が必要です。その時のヒグマとの距離・行動気配などにより、それぞれの状況は異なりますが、共通して言えることは、全員が集団で行動し弱みを見せないこと。また、ヒグマに対してより以上の驚きや恐怖を与える行動をしないことです。

このためには、次の点に注意を払い対応することが必要です。

 

 

1. 走ってはいけません。ヒグマとの距離が相当ある場合は、冷静に相手の行動を見ながら待避することが大切です。 
2. ヒグマとの距離が接近している場合、驚いて大声を出したり物を投げつけるのは禁物です。全員が集結しヒグマから目を離さないこと。
3. ヒグマと睨み合っている間に近づいてくる気配があるときは、持ち物があればその場に置き、睨み合った姿勢で背を向けずに後退する。また、追いかけられた場合は持ち物を次から次に投げ与えながら逃げましょう。
4. 一度ヒグマに奪われた物はヒグマの所有物です。取返す行動はヒグマの反撃に遭い自殺行為です。
5. 仔熊の付近には必ず親熊が居るので警戒が必要です。仔熊を驚かしてはいけません。
6. ヒグマが立ち去ったからといって、現場に長く留まることはいけません。安全と思われる地点まで、冷静に十分警戒しながら行動することが必要です。
7. 何事もなく下山しても、後の登山者に重要な情報となりますので、最寄りの警察署・森林管理署・自然保護官事務所などに、その時の状況を連絡してください。