登山をされる皆さん
あなたの安全対策は本当に大丈夫ですか?
もう一度確かめましょう。
あなたの身を守るのはあなた自身です。
山岳遭難事故は基本的には自己責任です。
登山は、自己責任において行わなければなりません。それは計画から帰宅するまでの一切を自分で主体的にやり遂げるということです
山岳遭難(身を守るための計画と対応力)
1.エスケープルート(緊急時の逃げ道)を考える。 |
2.ラジオなどで常に気象状況を把握する。 |
3.ケガや病気に備えた救急医薬の装備。 |
4.冬山ではビーコンなど雪崩に対する装備。 |
5.携帯電話・無線機など緊急時の連絡手段。 |
6.万一の遭難に備え山岳保険に加入する。 |
7.登山計画書はパーティ全員で検討・理解する。登山計画書は必ず提出しましょう |
遭難事故の形態と主な原因
遭難の形態 | 原 因 | 注意すべき点 |
コース迷い | 地理の不案内 | 自分の技能・経験を見極める |
経験者と登る | ||
濃霧等による視界不良 | 気象条件の把握 | |
無理な行程を組まない | ||
転落・滑落 | 技術の未熟さ | 自分の技能・経験を見極める |
過労による注意力散漫 | 無理のない日程作り | |
落石 | 岩場でのヘルメット未装着 | 適切な装備を携行・使用する |
過労による注意力散漫 | 無理のない日程作り | |
行動不能 | 雨具の不携行による消耗 | 適切な装備を携行・使用する |
食糧不足による消耗 | 適切な装備を携行・使用する | |
急病や負傷 | ||
天候の無視 | 気象状況の把握 | |
無理な行程を組まない | ||
雪 崩 | 安易な冬山登山 | 自分の技能・経験を見極める |
気象状況の確認不足 | 気象状況の把握 | |
熊による被害 | 突然の遭遇 | 人間の存在を知らせる |
遭遇の際に急に逃げた | 熊を刺激しない | |
テント周辺の残飯等の投棄 | 残飯の適切な処理 |
自分の体力・技能のムリ、日程上のムリ、装備・携行品の不足、正確な情報の不足など
登山装備品チェックリスト
夏山(日帰り)の主な装備品
ズボン | シャツ | 防寒衣 | アンダーウェア | 雨具 | 帽子・防寒帽 |
靴下・予備靴下 | 手袋・予備手袋 | 登山靴 | ルックザック | サングラス | 装備整理袋 |
非常食 | 救急医薬品 | レスキューシート | タオル | テルモス・水筒 | ナイフ |
ホイッスル | ヘッドランプ | 予備電池・電球 | 時計 | 高度計 | 磁石 |
地図・ルート図 | 計画書 | 筆記具 | 身分証明書 | 緊急連絡票 | 健康保険証 |
ライター・マッチ | ロールペーパー | ポリ袋 | ラジオ | 携帯電話 | スリング各種 |
ストック | 油性太字ペン |
キャンプをする際の主な追加装備
シュラフ | シュラフカバー | マット | 食器類 | ローソク | コンロ |
燃料・予備燃料 | コッヘル・炊事用具 | サブザック | テント一式 | ランタン |
注意事項
このリストには、夏山における主な装備例を掲載してありますが、実際には、登山の目的、登る山、季節などによって装備内容は異なり、特に冬山、岩登り、沢登りなどを行う場合には、追加の装備や特殊な装備品が必要になります。
また、登山者の経験や年齢・体力によっても装備品の内容は異なりますので、装備内容の決定に当たっては、各種の文献や経験者等の意見を参考に、慎重に自己の装備内容を決定してください。
無駄なくかつ慎重な装備を。
※このページの内容は、北海道及び北海道山岳遭難防止対策協議会発行のパンフレットから引用しています。