大雪山国立公園では、平成13~17年度にかけて、国立公園における登山道の侵食や植生荒廃への対応、中高年登山者や未熟な登山者の増加による山岳遭難事故等の増加への対応のため、現地調査及び検討会開催や関係者間の調整を経て、登山道の区間毎の地域特性に応じた複数の管理方法(管理レベル)を定めた「大雪山国立公園登山道管理水準及び利用の心得」を策定し、登山道の保全管理や登山者への安全登山の普及啓発に努めてきました。
平成13年度の調査開始から10年余が経過し、登山道の荒廃状況や利用状況の変化が見られること、登山道管理水準の認知・活用が十分ではないことなどから、平成25~26年度に「大雪山国立公園における登山道管理水準等検討会」を設置し、5回の検討会、5回の作業部会を実施し、「大雪山国立公園登山道管理水準2015年改定版」を策定しました。
改定された登山道管理水準は、登山者の力量に応じた登山を推奨し、遭難事故の防止、登山利用の適正を図るために設定した「大雪山グレード(利用体験ランク)」と、登山道を維持管理する関係者間で、保全管理の対象である登山道の維持管理水準と現状を共有するために活用する「保全対策ランク」の2つから構成されています。
大雪山における自然体験の場である登山道を適切に保全管理し、登山者が力量に応じた登山体験を持続的に行うことができるよう、山岳関係者間でこの登山道管理水準の内容を共有し活用するとともに、登山者に向けて標識・パンフレット・ホームページ等で大雪山グレードに関する情報が得られるよう周知に努めていきます。
大雪山国立公園登山道管理水準(全文)-6.79MB
(抜粋資料)
・大雪山国立公園登山道の新たなランク付けの構成と活用 -385KB
「大雪山グレード」
・大雪山グレード(利用体験ランク)の解説 -1.94MB
・大雪山グレード(マップ)-1.1MB
・大雪山グレード(KMLファイル(ZIP形式で圧縮)-80KB)
・大雪山グレード(適用表)-541KB
・大雪山グレードの事例 -1MB
「保全対策ランク」
・登山道の保全対策ランクの解説 -1MB
・保全対策ランク(マップ) -331KB
・保全対策ランク(適用表) -3MB
「その他」
・登山道管理水準の野営指定地、避難小屋への適用 -1MB
・大雪山の登山環境 -741KB
・分割図(大雪山グレード・保全対策ランク併記版 表紙)551KB
01ニセイカウシュッペ 02表大雪(旭岳、黒岳、愛山渓、御鉢回り)-594KB
03旭岳温泉~天人峡 04高根ヶ原(赤岳、白雲岳、高原温泉沼めぐりコース)-608KB
05化雲岳、ヒサゴ沼 06トムラウシ、三川台、オプタテシケ-559KB
07天人峡~化雲岳 08沼ノ原、五色岳-569KB
09十勝岳(望岳台)、美瑛岳 10富良野岳、原始ヶ原-623KB
11石狩岳、音更山 12ニペソツ-609KB
13ウペペサンケ 14糠平湖、天宝山-585KB
15然別外輪山-255KB