散策路の概要
 層雲峡温泉街の東側に位置し、散策の所要時間は往復1時間程度です。アップダウンがほとんどない初心者向けの散策路で、四季を通して楽しむことができます。紅葉の隠れた名所であり、柱状節理の渓谷を流れる滝(もみじ滝)も見どころです。気軽に樹林内のかわいらしい動植物を観察出来る穴場です。
アクセス方法
層雲峡温泉街から徒歩5分ほどです。ロープウェイ前の坂道をホテル大雪、層雲峡プリンス朝陽亭方向に坂を上り、九十九橋を渡り、診療所跡手前を右に曲がると入り口があります。
装備・注意点
 夏期間の装備は軽ハイキングの準備で十分です。靴は最低でも運動靴、好ましいのはハイキングや軽登山用の靴です。クマゲラ広場は笹藪が広がっているので、夏でも長ズボンを履き、虫除けを持参していくことをお薦めします。冬期間の散策は雪でルートが深く覆われて見えないので、スノーシューやスキーが必要です。初心者の方は冬期間散策をする場合、必ず土地勘のある人に同行してもらったり、観察会に参加するなどして、安全な散策をお楽しみ下さい。
マップ
見どころ
入り口
1.紅葉(もみじ)谷入り口案内板(8月) 2.紅葉(もみじ)谷入り口案内板(10月)
3.層雲峡温泉源(8月)
紅葉(もみじ)谷散策路は案内板の前の砂利道を山の方に向かって進みます。少し進むと開けた場所に出ます。ここが層雲峡温泉の源泉です。地面を触ると温かく、冬でも雪が積もりません。周辺にはエゾシカのフンが落ちていて、草を食べている姿が冬になっても見られる場合があります。秋は周辺の紅葉が見事です。
クマゲラ広場

入り口から10分
オンコ岩から約15分
4.クマゲラ広場の笹藪(8月) 5.クマゲラの食事跡(8月)
クマゲラ広場はクマゲラ(天然記念物)が住んでいます。ここでは写真のような穴の開いた木を多く見かけます。これはクマゲラがつついて穴を開けた食事の跡です。クマゲラ広場は笹藪が広がっていて、夏場は虫が多い所です。
オンコ岩

クマゲラ広場から約15分
紅葉滝から約5分
6.オンコ岩(8月) 7.オンコ岩付近の対岸の紅葉(10月)
8.オンコ岩周辺の散策路の様子(8月)
岩の上にオンコ(イチイ)の木が生えていて、自然の生命力を感じることが出来る場所です。夏季にはかわいらしい低地の樹林内の花々が迎えてくれます。紅葉の時期は川の対岸の紅葉と渓谷のコントラストの美しさが見事です。オンコ岩から紅葉(もみじ)滝周辺は唯一アップダウンがあり、滝のしぶきや日陰で岩が湿っていて、滑りやすい所です。
紅葉(もみじ)滝

オンコ岩から約5分
入り口からの合計30分
9.紅葉(もみじ)滝(8月) 10.柱状節理の岩肌(8月)
散策路は紅葉(もみじ)滝が終着点です。紅葉(もみじ)滝は柱状節理の岩間を流れる美しい滝です。滝の前は開けているので、写真撮影やお弁当を食べるスペースは十分にあります。周辺をイワツバメが飛ぶ姿も観察できます。滝の近くは滑りやすく、足場が悪いので観察、写真撮影には十分気をつけてください。特に春は雪解け水で増水しているので注意が必要です。
写真集
九十九(つくも)橋付近(10月) 紅葉(もみじ)谷入り口付近(8月) 紅葉(もみじ)谷入り口付近(10月) キツリフネ(8月)
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