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大雪山の鳥たち

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これまでに大雪山系では142種()の鳥類が記録されています。北海道では405種が記録されていますので、その内の35.1%が大雪山系で記録されていることになります。この中には、日本で初めて大雪山系で繁殖が確認されたギンザンマシコや希少種のミユビゲラ、クマゲラ、シマフクロウ、キンメフクロウなど、また個体数の減少が危惧されているエゾライチョウも含まれています。

(財)日本野鳥の会北海道ブロック支部連合協議会1991

 

大雪山系の森林生体は標高の変化に伴い広葉樹林、針広混交林、針葉樹林、ダケカンバ林、ハイマツ林へと姿を変えていきます。標高600m辺りまでは落葉広葉樹の林が広がっています。標高が増してくるとトドマツやエゾマツが混交し、次第に針葉樹の中にダケカンバがみられるようになります。標高が1,500m付近になると、ダケカンバが優先する林がみられ、その上部はハイマツ林に置き換わります。標高1,700m付近では、草本群落と岩礫地となります。

 

大雪山系に生息する鳥類もまた標高に伴って変化します。ここでは、夏から秋にかけて見られる鳥類を紹介します。

 

広葉樹が優先する林では、アカゲラ、アオジ、センダイムシクイ、アカハラ、キビタキ、オオルリ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどが見られます。
針広混交林や針葉樹が優先する林では、ヒガラ、キクイダタキが出現します。また、この他にベニマシコやニュウナイスズメ、さらに標高が増すと、サメビタキ、クロジ、ウソ、マヒワなどを見ることができるでしょう。沢に面したところでは、カワガラスが水生昆虫を捕食し、ミソサザイは美しい声でさえずっています。
標高1,300m~1,500m付近では、ダケカンバ、ミヤマハンノキ、ウラジロナナカマドを主とする広葉樹林になります。コマドリ、ルビタキ、ウグイスなどが多く見られます。
標高が約1,600m付近で高木は姿を消し、ハイマツ帯となります。さらに上部には草本群落が広がっています。このような環境では、ノゴマ、ビンズイ、カヤクグリ、ギンザンマシコなどが見られ、ササが入り込んだところにはウグイスが分布します。また、秋になるとハイマツの球果を求めてホシガラスが姿を現します。

 

 

こうした鳥類の分布がどのような要因になっているかは、明らかではありませんが、同属の種類の分布の違いを観察するのも楽しいことです。例えば、コサメビタキとサメビタキは、広葉樹林帯にコサメビタキが、混交林から針葉樹林帯ではサメビタキが多く見られます。コルリ、コマドリ、ルリビタキの場合は、コルリが最も低標高帯に、次いでコマドリ、ルリビタキと代わっていきます。

 

 

大雪山の野鳥

 

作成にあたり、(写真、解説文)南 尚貴氏、加藤千善氏、秋山ひろし氏のご協力をいただきました。