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登山道の荒廃問題

登山道の荒廃

 

いま大雪山国立公園の登山道の荒廃が進んでいます。主な原因は、登山者です。一人一人の影響は大きくないのですが、夏期の短期間に数万人規模の方が訪れますので、その破壊力は凄いのです。最近は先の尖った杖(ストック)を使用する人が多くなりこれも問題視(結果として土壌を崩している)されています。  

環境省北海道地方環境事務所では、大雪山国立公園内の登山道現状調査と具体的な対応について、科学的な調査結果を踏まえ検討会を設置し、「大雪山国立公園管理水準と登山の心得」と「大雪山における登山道整備技術指針」をとりまとめました。

本文はこちら「北海道地方環境事務所」HP内(http://www.env.go.jp/park/daisetsu/data/index.html

 

荒廃が始まる初期の状態
kouhai1大雪山の高山植物帯の土壌は、高山植物の枯れ葉などが少しずつ土になり、数千年掛かって形成されています。
高山植物の生えている所を人が歩くと、その部分の高山植物が枯れて土壌が露出します。露出した土壌は、雨や融雪水で流されます。大雨の時などでは急速に土壌が流され荒廃が進みます。

 

 

荒廃が進んだ状態
kouhai2土壌が流された登山道は掘れて歩き難いため、特に雨の後や融雪水が流れている時では、ついつい「草や笹」の上を歩いてしまい、何本もの道が出来てしまいます。

 

 

かなり荒廃が進んだ状態
kouhai3雨水などの浸食で登山道がつながり、広い裸地になります。数年から10数年くらいの間の登山者の踏みつけで、数千年かかって形成された大切な土壌が流出し、この裸地を歩くので年々拡大していきます。

 

 

 

写真の場所は旭岳裾合分岐から当麻乗越までの登山道の現状です。

 

susoai1特に、凹地形の場所では水が貯まるので乾燥するのに時間が掛かり、その間も登山者は歩くので水田状態が継続します。登山者はこの泥を避けるため両縁を歩くためさらに拡大していきます。

 

 

susoai2昔、登山者が居なっかった頃は、一面の笹地であったと思いますが、人が歩いて踏み分け道が出来、その部分の笹が枯れ表土が露出して雨や融雪水によって表土が流されて溝ができます。溝が深くなると水が貯まり歩き難くなるのでその両側を歩きます。写真中央の茶色の部分が一番最初に出来た登山道です。

 

 

susoai03裾合分岐付近の荒廃した状態です。歩道が拡散し高山植物の踏みつけが著しいため、ロープを張ったり玉石・小丸太で保守に努めていますが多人数が利用する場所なのでなかなか整備が進みません。