9/3時点
テント場水場情報
十勝岳、トムラウシ方面へ縦走される方、今年は残雪が少なく要注意です。
確認をお願いいたします。
7月5日(水)~7日(金)、トムラウシ山短縮登山口からヒサゴ沼までを往復しました。
カムイ天上、カムイサンケナイ川、トムラウシ公園に雪はありません。
コマドリ沢の残雪は途切れ途切れになり流水で見えない下から薄くなっています。
トムラウシ公園の一段上、標高1,860m前後に残雪がありました。
日本庭園と天沼の間に残雪がありました。
雪と登山道の接続を守り、植生を踏みつけないでください。
ヒサゴ沼西分岐とヒサゴ沼の間に残雪があります。
最短経路で進むと下部は急傾斜です。軽アイゼンをお薦めします。
西寄りに遠回りすれば急傾斜を避けられそうです。
南沼の水場は十勝岳方面に近いテン場まで十分に流れがありました。
ヒサゴ沼の水場はヒサゴ沼避難小屋分岐と避難小屋の間にも流れがありました。
いずれの残雪も平年に比較して一週間から10日早く融雪が進んでいます。
8月30日~9月1日、旭岳温泉から入山し、白雲岳避難小屋、ヒサゴ沼避難小屋を利用して、天人峡に下山しました。
8月31日現在、ヒサゴ沼避難小屋分岐から西側の水場は、十分に流水があります。元となる雪渓も十分に残っていて、雪が融ける気温がある限りは流水から取水できるでしょう。飲用には、煮沸や濾過をお薦めします。
化雲岳と天人峡を結ぶ登山道には、一部にササ被りの進んだ箇所があります。一部に水路の上をハイマツの根を頼りに渡り歩く箇所があります。一部にぬかるみを歩く箇所があります。第一公園前後から登山口まではササ刈りが施されています。
化雲平では、雨の後には登山道の一部に水たまりができます。ごく浅いですから潔く水たまりを歩きましょう。植生を傷めず登山道を広げることのないようお願いします。ウラシマツツジやチングルマの紅葉が進んでいました。ハクサンイチゲやイワイチョウなどの黄葉、常緑のキバナシャクナゲなどもあり彩りが豊かです。
7月26日(火)〜28日(木)、トムラウシ山短縮コース登山口から入山、南沼、双子池に泊まり、オプタテシケ山を経て白金温泉までを縦走しました。
三川台と双子池の間は、2020年8月に、NPO法人かむいさんがササ刈りを行なってくれました。それらの区間はまだまだ快適に登行できました。ただし、ハイマツ被りやナナカマドなど灌木の張り出しが旺盛なところも多くあります。足下が見づらいときは慎重に進み、朝露が降りているときは雨具の着用やザックカバーの装着をお勧めします。
南沼野営指定地では、流れが細くなり十勝岳寄りのテン場への流れ込みがなくなりました。これから水場は徐々に上っていきます。こちらは平年並みでしょう。
水場が心配なのは双子池野営指定地です。雪渓がすっかり小さくなり、すぐに消えてしまいそうです。2020年には8月でもテン場にも流水があったというのに、この日はテン場を離れて数分登らなければ流水は得られませんでした。オプタテシケ山から下ってくる場合、登山道横に雪渓が見られたなら、テン場へ入る前に雪渓尻から取水しておくのがよいでしょう。
双子池野営指定地からオプタテシケ山を仰ぎ見るも…
中腹から双子池野営指定地を見下ろせば…
美瑛富士避難小屋と登山口の間にも流水が見られる沢はありませんでした。
これらの方面へ計画のある方はご注意ください。
6月9日【トムラウシ山紅石灰撒き実施いたしました】
カムイサンケナイ川からカムイ天上への登り口、コマドリ沢の出合い等の3箇所に撒きました。迷いやすい箇所ですので、十分に注意して山行ください。
(新得町観光協会Facebookの投稿から抜粋)
7月9日(金)新得町にあるトムラウシ山短縮コース登山口に携帯トイレ配布ボックスを設置しました。
トムラウシ山短縮コースは年間3千人前後の利用があります。北海道、新得町、地元山岳会、山のトイレを考える会、上士幌管理官事務所が集まり「トムラウシ南沼汚名返上プロジェクト」を立ち上げ、携帯トイレブースの増設などに取り組んできました。
携帯トイレは、登山用品店やホームセンター、東大雪荘、新得町内のコンビニなどで購入できますが、最後の最後に登山口でも手に入れることができるよう、携帯トイレ配布ボックスを設置することにしました。併せて協力金5百円を求めることとします。
携帯トイレ配布ボックス(左)と携帯トイレ回収ボックス
十勝毎日新聞の取材を受ける十勝総合振興局・村上氏
トムラウシ南沼汚名返上プロジェクト
~トムラウシ山では携帯トイレを使いましょう。~
携帯トイレの利用を促進することで、トムラウシ山頂直下の南沼野営指定地周辺からし尿ゴミを無くし植生を復元することを目指します。
○短縮登山口から南沼野営指定地までの間に流れのある水場はありません。野営指定地周辺から雪が消え、僅かなたまり水が残るのみです。
○野営指定地周辺で、携帯トイレブース裏や岩陰など計5箇所で排泄物や使用済みティッシュを回収しました。また、カムイ天上の登山道脇3箇所で、トイレ痕とみられる使用済みの紙を確認し回収しました。トムラウシ山では必ず携帯トイレを使用し、登山口まで持ち帰ってください。
○南沼野営指定地から下山200m余り標高1,940m付近の植生に岩場を避けたと考えられる踏み跡が見つかりました。登山道を外れて歩かないようお願いします。
○前トム平周辺で、ティーバッグ、紙コップ、そのほかのゴミを回収しました。前トム平周辺は風が強いことが多いので、ゴミが飛ばされないようご注意ください。
※上記情報の詳細はコチラからご確認ください。
7月16日現在、トムラウシ山登山道のコマドリ沢には残雪がありますが、日に日に溶けて状況が変わります。残雪を踏み抜いて沢に落ちないよう、足元を確認しながら注意して歩きましょう。
前トム平やトムラウシ公園、南沼野営指定地では、チングルマやエゾコザクラなどたくさんの高山植物が満開です。
天沼ではイワイチョウがたくさん開花しています。
トムラウシ山方面からヒサゴ沼に下りる斜面には残雪があり、傾斜があるため、要注意です。軽アイゼンをお持ちの方は用意しておくと無難です。
ヒサゴ沼避難小屋・野営指定地へ延びる木道が一部破損しているため、要注意です。
野営指定地は雨が降るとぬかるむ箇所があります。お互いに譲り合ってご利用ください。
本日(6月9日)、トムラウシ山登山道迷い防止対策として、カムイサンケナイ川付近(カムイ天上〜前トム平)において、2箇所紅石灰のラインを引きました。
新得町、新得山岳会、北海道警察の皆さまのご協力により無事作業を終えることができました。関係者の皆さま、本日は誠にありがとうございました。
無理な行程を組まず、ゆとりを持った行動を心がけて、夏山登山を楽しみましょう!
令和2年6月8日(月)~8月下旬(予定)、トムラウシ山短縮コース登山口において、株式会社NTTドコモ北海道支社による携帯電話基地局の建設工事が行われるため、工事期間中は駐車スペースの一部が使用不可となります。
例年、特に7月中旬~8月下旬の休祝日やお盆時期には登山口の駐車スペースが非常に混雑します。
工事期間中は、トムラウシ温泉からグループごとに乗り合わせて車の台数を減らす、トムラウシ温泉コース登山口から入山する等をご検討ください。
詳細については、NTTドコモのHPをご確認ください。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/hokkaido/page/200605_00.html
<参考>
令和元年8月11日(日)短縮コース登山口の様子 [登山口方向(南西→北東)を撮影]
※写真中央左の立木の奥が携帯電話基地局の建設予定地。写真中央の建築物がバイオトイレ。
9月14日(土)、トムラウシ山・短縮コースを南沼野営指定地まで巡視しました。
登高に支障のある個所はありません。カムイサンケナイ川のコマドリ沢出会い付近では、量は少ないものの水の流れがありました。南沼野営指定地では、たまり水以外は見つけられませんでした。
トムラウシ公園周辺などでは、ピークにはまだ少し早いですが、紅葉を眺めることができました。
【南沼野営指定地では、携帯トイレを使用しましょう!】
野外し尿問題の解消に向け、「南沼汚名返上プロジェクト」を行政機関や山岳関係団体等が協力して進めています。今回の巡視では、残念ながら南沼野営指定地周辺で野外し尿の痕跡が複数見つかりました。高山植物の保全、快適な野営環境づくりのため、野外し尿はせず携帯トイレを使用しましょう。
なお、自動カメラを設置して利用数(幕営数)調査を実施したところ、2019年7月4日~9月14日の南沼野営指定地の利用数は計467張り、日ごとの最多は8月14日の37張りでした(いずれも速報値。データ欠損日あり)。
▲トムラウシ公園付近から山頂方向を眺めた景色
8月11日~12日にトムラウシ山を短縮登山口から南沼野営指定地まで巡視しました。
南沼野営指定地の水場はすっかり細くなり、野営指定地の中で伏流してしまいます。水源は雪渓からの融水であるので、朝に気温が低くなると流れが止まってしまいます。雨の直後は水量を取り戻すこともありますが、十分な水を装備に加えるのが無難です。
今年7月に新しく携帯トイレブースが増設されましたが、便座に直接排泄される事態が発生してしまいました。便座に携帯トイレの便袋をかぶせるのが正しい利用方法です(製品によってはかぶせきれないこともあります)。利用方法について啓発を重ねてまいります。景観や水場の保全のため、携帯トイレ利用へのご理解とご協力をお願いします。
カムイ天上に木道が整備されていますが、雨の後はまだ900mほどにわたってぬかるみます。ぬかるみを避けて路肩を歩くと、土が削り崩され、かえってぬかるみが深さを増します。岩や石を探りながら覚悟を決めて水底を歩いてはいただけないでしょうか。
7月21日~22日、大雪山・山守隊は「たまには山へ恩返しinトムラウシ」として登山愛好家などを募り、トムラウシ山のカムイ天上に69基の木道を設置、約300mの区間を整備しました。